部門紹介放射線科

放射線科理念

私達放射線科は、医師の適切な治療を最先端の医療機器を用いてサポートすることを目的としている。高度・専門医療にも対応できるよう、最新の放射線機器の設備・導入を図り、技術の向上をもって、地域の人々の健康の一助となるような充実した医療を目指す。この理念を達成するために、以下のような目標を揚げる。

  1. 患者さんの苦痛の少ないという前提のもと、最大の効果の得られる安全・正確・最善の検査を行なう。
  2. 診断価値のある最高の写真を提供する共に、患者さんの被爆軽減を図り、介助等を行い、
    常に患者さんの立場を尊重する。
  3. 患者さんが安心して検査が受けられるような環境の整備に努め、患者サービスの向上に努力する。

放射線科紹介

当科放射線技術部門では、一般撮影、CT、MRI、X線透視等を中心とした業務をおこなっております。各装置は全てデジタル化され、最適な画像情報をスムーズに提供できるようなり、撮影までの待ち時間をより少なく、検査結果(3D処理の必要なCT検査を除く)もすぐにだせる様に心掛けております。
また、画像はデータとしてサーバーに保管してあり、診察室はもとより病棟含め院内各所から簡便に閲覧することが出来ます。

人員構成

診療放射線技師 6名

保有機器(平成29年4月現在)

一般撮影装置 2台(うち健診専用1台)
移動式撮影装置 1台
マンモグラフィー装置 1台
マルチスライスCT 1台
MRI(1.5T) 1台
透視装置 2台
骨密度測定装置 1台

年間検査件数(平成28年度実績)

一般撮影
(ポータブル含む)
18572件
CT 造影(心臓CT以外) 2143件
単純 4241件
心臓CT 56件
大腸CT 18件
骨密度 466件
MRI 造影 74件
単純 928件
X-TV 617件
注腸 86件
小腸 3件
胸腔ドレナージ 44件
イレウス管 12件
胆道系(ERCPなど) 80件
その他 208件
マンモグラフィー マンモ(乳腺外来) 656件
マンモ(健診) 576件

検査紹介 一般撮影

X線を使った胸・腹・骨などの撮影です。人体を透過したX線の量を白黒の画像として表したものです。

おもな検査

胸部撮影

肩の高さから横隔膜までの胸全体の写真撮影を行います。主に肺の病気の診断に有用です。一方、肺といっしょに心臓や大血管もうつるので、心筋梗塞などの心臓が拡大する病気が見つかるきっかけにもなります。

X線写真 胸部

腹部撮影

横隔膜から骨盤下縁までのお腹全体の写真撮影を行います。主に胆石・尿管結石・イレウス・穿孔などの病気の発見に有用です。

X線写真 腹部1 X線写真 腹部2

骨撮影

骨撮影は頭から足の先までの部位と目的に応じた体位で撮影を行います。骨折や脱臼・変形・腫瘍といったさまざまな骨の状態を観察するための検査です。

X線写真 骨1 X線写真 骨2
X線写真 骨3 X線写真 骨4

装置

X線発生装置

  • 東芝メディカルシステムズ社製 MRAD-A50S/70
  • 東芝メディカルシステムズ社製 KXO-50SS/T2、DST-1000A(健診用)

CR装置(画像読み取り装置)

  • 富士フィルムメディカル社製 FCR VEROCITY U
  • 富士フィルムメディカル社製 FCR VEROCITY T
  • 富士フィルムメディカル社製 CALNEO-PU(健診用)

CR装置(IP読み取り専用)

  • 富士フィルムメディカル社製 FCR XL-2
  • 富士フィルムメディカル社製 FCR XG1

制御装置

  • 富士フィルムメディカル社製 CR Console Advanbce
  • 富士フィルムメディカル社製 CR Console Advanbce(健診用)

ドライレーザーイメージャー

  • 富士フィルムメディカル社製 DRYPIX 7000
装置1

注意事項

  • 妊娠している方は、医師・看護師・放射線技師にあらかじめ申し出て下さい。
  • 撮影部位や救急患者により、止むをえず順番が前後する場合はご了承下さい。
  • 撮影範囲内に金属のないように支度して頂きます。(カイロ・ネックレス・下着・ボタンなど)

検査紹介 CT検査

CT検査(Computed Tomography)は、X線を使って身体の断面を撮影する検査です。単純X線検査では判らない内部の状態を検査する方法です。当院では、80列マルチスライスCTを有しております。

おもな検査

頭部・顔面CT

頭蓋骨や頭蓋骨内の様子を輪切りにして観察することができます。通常の検査(造影剤を用いない検査)では、1~2分間で撮影は終了し、患者様に負担の少ない検査です。脳血管障害(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血など)の場所や障害範囲、頭蓋骨骨折や眼底骨折、副鼻腔炎などの診断に有用です。造影剤を用いることによって、腫瘍や血管、炎症の範囲も分かりやすくなります。

頭部CT1 頭部CT2

胸部CT

一回の息止め(10秒程度)で肺全体を撮影することが可能で、0.5mmの厚さの輪切りの像を作ることができます。これにより、微細な構造を描出することが出来るようになり、肺癌、肺炎、肺気腫、縦隔腫瘍、胸椎などの病変がより正確に診断できるようになりました。また、呼吸器以外では大動脈瘤や甲状腺の病気も見つけることができます。

胸部CT1 胸部CT2 胸部CT3

腹部CT

肝臓・胆嚢・腎臓・膵臓・脾臓など腹部臓器の病変の診断に有用です。それ以外にも大血管・腹腔内リンパ節・腸間膜にある病変等の観察が可能です。

腹部CT1 腹部CT3
腹部CT2

脊椎CT

脊椎CT検査は、後縦靭帯の石灰化・骨変形による脊髄の圧迫を見るのに適しています。椎体の骨折や椎体あるいは脊髄腫瘍の診断にも役立ちます。

脊椎CT1 脊椎CT2 脊椎CT3

骨CT

骨CT検査では、単純X線撮影よりも3次元的に把握できるため得られる情報量は多く、骨折の精査、骨折型の把握(手術適応の有無、術式の決定)、骨癒合の評価、骨変形の度合、脱臼などのような骨の状態を見ることができます。

骨CT1 骨CT2

冠動脈CT

今までは心臓カテーテル検査でしか分からなかった冠動脈(心臓自体に栄養を送る血管)の走行、狭窄を評価することができます。冠動脈CTではカテーテルを使用せず、造影剤と心電図を使用し、撮影中は約15~20秒の呼吸停止を行います。検査後は3D画像を作り、心臓全体を立体的に観察できます。動脈硬化や心筋梗塞の早期発見に有用です。

冠動脈CT1 冠動脈CT2

下肢造影CTA・CTV

骨盤部から足までの範囲の動脈(CTA)と静脈(CTV)を、造影剤を使って検査します。主に間歇性跛行や下肢の痺れ、浮腫、下肢痛などの症状がみられる患者さんに対して行います。動脈の病変として動脈瘤・閉塞性動脈硬化症(ASO)・石灰化・腫瘍などがあり、静脈の病変として深部静脈血栓があります。

下肢造影1 下肢造影2

ファットスキャン(内臓脂肪CT検査)

ファットスキャンは、肥満症や高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病の危険因子となる内臓脂肪型肥満の診断に有効です。へその辺りのCTスキャン断面像から脂肪組織の面積を測定します。PC画面上で皮下脂肪と内臓脂肪とを瞬時に色分けし、内臓脂肪面積を定量的に測定します。

ファットスキャン

DIC-CT(胆のうCT)

DIC-CTとは、Drip Infusion Cholecystocholangiography(点滴静注胆嚢胆管造影法)とCTとを組み合わせた検査法です。点滴で胆汁中に排泄されるヨード造影剤の投与を行った後にCTを撮影し、胆嚢や胆管を詳しく調べる検査です。また、胆嚢管の位置を明瞭に把握できるので手術前の検査には欠かせないものとなっています。

  • DIC-CT1
  • DIC-CT2

大腸CT

大腸CTは、肛門から6ミリ程度のカテーテルを3~5センチ挿入し、大腸CT専用の炭酸ガス注入装置を使用して炭酸ガスを注入し、大腸を拡張させてから背臥位・腹臥位にて撮影を行います。
その後、大腸解析ソフトを用いて内視鏡検査を行った様な大腸の画像を作成し観察する検査です。炭酸ガスは腸管から速やかに吸収されますので、検査後の腹痛や膨満感はほとんどありません。大腸内視鏡検査に抵抗がある方には適した検査で、大腸内視鏡検査の前後検査としても利用されています。

大腸CT1 大腸CT2

CTガイド下肺精検

CTガイド下生検は、CTを撮影しながらその画像を参考に、直接体外から肺内の病変に向けて検査針を刺入し、確実に組織を採取する検査です。採取した組織を病理・細菌検査などに提出し、治療方針の決定に役立てます。

CTガイド下肺精検

装置

  • 東芝メディカルシステムズ社製 Aquillion Prime
  • 3Dワークステーション  アミン ZAIO
装置7 装置8

注意事項

  • あらかじめ、撮影部位で身につけている金属類はできる限り取り外しておいてください(例:胸部の検査ではネックレス・ブローチ・ピップエレキバン・カイロ・胸ポケット内の金属など)。必要な場合は検査着に着替えていただきます。当日は着替えやすい服装でおいでください。
  • 撮影部位によっては息止めが必要になります。
  • 撮影部位や救急患者により、止むをえず順番が前後する場合はご了承下さい。
  • 妊娠している方は、あらかじめ医師・看護師・放射線技師に申し出て下さい。
  • ペースメーカーや植込み型除細動器をつけておられる方は、医師・看護師・放射線技師にあらかじめ申し出て下さい。胸部のCT検査では、誤作動のおそれがあります。

※造影剤について

ほとんどの人は異常なく検査が終わりますが、稀に副作用が検査中もしくは検査後に生じる方がいます。吐き気、嘔吐、発疹が多く、通常は軽く自然に治まります。しかし、まれに血圧が低下してショック状態になったり、呼吸困難が生じたりすることがあります。こうした副作用は予測不可能ですが、喘息などのアレルギーの既往のある方に多い傾向が知られています。造影剤を使った検査をお受けになる場合には、詳しく説明してご同意を頂きますが、喘息・アレルギーのある方や以前に造影剤で具合の悪くなったことのある方、また腎機能障害がある方は必ず検査の前に申し出てください。

※糖尿病薬を服用している方へ

ヨード系造影剤使用前後のビグアナイド系の糖尿病薬に休薬が必要になります。 期間は造影検査前後4日間です。但し、造影後の腎機能回復に不安がある場合には医師の判断で再開時期を検討致します。

※心臓CT検査時の注意事項

心臓は絶えず動き続けている臓器ですが、よいCT画像を得るためには心臓の動きをゆっくりにする必要があります。検査開始約2時間前に、一時的に心拍数を低下させるためセロケンというβ遮断薬を飲んでもらいます。β遮断薬使用にあたり、何らかの既往歴がある方は申し出て医師の指示に従って下さい。

検査紹介 透視撮影

当院では、デジタル透視撮影装置(DR装置)を使用しています。X線を用いて体の中を透視しながら検査・撮影を行います。

おもな検査

上部消化管X線検査(食道・胃・十二指腸)

バリウム(造影剤)を飲んで頂き、食道や胃の形状、粘膜の状態をみる検査です。また、より胃を膨らませる為に発泡顆粒剤も一緒に飲んで頂きます。

上部消化管X線

下部消化管X線検査(大腸)

肛門からバリウムと空気を入れて大腸の病変の有無を見つける検査です。体位を変えてバリウムを大腸のすみずみまでゆきわたらせてから透視観察を行いながら、合わせて撮影します。

下部消化管X線

その他

  • ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)
  • EST(内視鏡的乳頭括約筋切開術)
  • TBLB(経気管支肺生検)
  • ERBD(内視鏡的胆道ドレナージ)
  • PTCD(経皮経肝胆管ドレナージ)
  • PTGBD(経皮経肝胆嚢ドレナージ)
  • 胆道ステント挿入術
  • 大腸ステント挿入術
  • T-tube造影
  • イレウスチューブ挿入術
  • PEG造影
  • 胸腔ドレナージ
  • 小腸造影
  • 嚥下造影
  • など

装置

  • 東芝メディカルシステムズ社製 Winscope2000
  • 東芝メディカルシステムズ社製 Ultimax
装置9 装置10

注意事項

  • 胃の検査が終了したら下剤をお渡ししています。バリウムはその性質上便秘を起こしかねないので、下剤を服用し水分を多めに摂取して、早めに排泄されるよう心がけてください。

※緑内障、前立腺肥大、心疾患(不整脈など)の既往のある方へ

注腸検査の前に腸の動きを止めるお薬(ブスコパン等)を肩に注射します。緑内障、前立腺肥大、心疾患(不整脈など)の既往のある方は申し出て医師の指示に従って下さい。

検査紹介 マンモグラフィー

視診や触診でわからないような早期乳がんのサインである、微小石灰化を発見できる乳房専用のX線装置です。乳房の中を見えやすくするために、圧迫板というアクリルの板とフィルムの入った板の間に乳房を挟んで撮影します。当院では、精度管理中央委員会の主催する『検診マンモグラフィー撮影・施設認定』を取得しており、検診も行っております。
従来は、アナログ装置を使用しフィルムで撮影しておりましたが、2015年8月末よりフラットパネル型のデジタルマンモグラフィー装置に更新いたしました。また、3Dトモシンセシス機能を備えており、全乳房を1枚の画像投影する2Dに比べて乳房内組織の重なりによって見つけにくかった病変も描出できるようになりました。
※トモシンセシスについて
1回の撮影で、任意の複数断層画像を一度に得る技術です。薄いスライスに分解して観察できるので、今まで乳腺に重なって隠れて見えなかった病変も観察できるようになり、診断の精度が高くなりました。

マンモグラフィー

が病変部だとすると、細かい断面に分解することによって3Dだとより鮮明に写し出されます。

装置

  • GEヘルスケア社製 Senographe Essential
装置10 装置11

注意事項

  • 妊娠している方は、医師・看護師・放射線技師に申し出て下さい。
  • 特に夏季は制汗剤に銀粒子Ag+が含まれているものもあり、写真上にまれではありますが石灰化のように写ってしまうこともあります。制汗剤を使用してきた際は、技師に一言申し出て下さい。
  • 豊胸手術をされている方、ペースメーカーを入れている方は、必ず事前にお申し出ください。撮影時の圧迫により、ペースメーカーに故障・破損、豊胸手術に使われているパックに損傷を生じさせる危険性があります。

検査紹介 骨密度

DXA法(Dual Energy X-ray Absorptiometry:二重エネルギーX線吸収法)
骨のカルシウムの量(骨塩定量)を測定し、骨密度の増減の度合いを見る検査です。腰椎・大腿骨の骨を測定します。

装置

  • HOLOGIC製 Horizon-W
装置12

注意事項

  • 以下の患者様の測定結果は信頼性に乏しいと言われております。
    腰椎圧迫骨折や、変形(側弯・骨棘の過形成など)がある方。
    大動脈(腰椎レベル)に石灰化がある方。
    過去7日以内にバリウム系・ヨード系造影剤の検査をした方。
    過去2日以内にガドリニウム系造影剤の検査をした方。
    ホスレノール(高リン酸血症の治療薬)を飲んでいる方。
  • 心臓ペースメーカーを装着した方は、腰椎での撮影は出来ません。

検査紹介 ポータブル撮影

病室や手術室など、移動が困難な患者さんに対して移動型の撮影装置を持って行き撮影します。イメージング・プレート(IP)と呼ばれる特殊な板を挿入し、X線を照射して撮影します。

装置

  • 日立メディコ製 シリウス130HP
装置13

MRI検査

MRI(Magnetic Resonance Imaging)は、磁力と電波を使って体内の水素原子の量と存在の仕方を調べて、身体の断面を撮影する検査です。

おもな検査

頭部MRI

  • 頭部MRI1
  • 頭部MRI2

脊椎・股関節MRI

  • 脊椎・股関節MRI1
  • 脊椎・股関節MRI2
  • 脊椎・股関節MRI3

MRCP

  • MRCP

四肢MRI

  • 四肢MRI1
  • 四肢MRI2
  • 四肢MRI3

装置

東芝メディカルシステムズ社製 Vantage Titan
3Dワークステーション アミン ZAIO

  • 東芝メディカルシステムズ社製 Vantage Titan
  • 3Dワークステーション アミン ZAIO

注意事項

  • 脳動脈瘤手術による金属クリップやコイル等金属の材質をご確認下さい。材質のわからない場合は検査を受けることができません。
  • 心臓ペースメーカーを埋め込まれている方はMRI室に入れません。
  • 磁性体心臓人工弁をご使用されている方は検査をうけることができません。
  • 手術・治療・外傷などで体内に金属の入っている方は金属の種類により検査できない場合があります。
  • 検査室内には、補聴器・装飾品・腕時計・磁気カード・電子機器等を持ち込めません。故障、データが消失します。
  • 入れ歯・使い捨てカイロ・エレキバン・ベルト等は、火傷や画像の乱れを引き起こす可能性がありますので取り外していただきます。
  • アイライン・マスカラ等(成分に金属の含まれているもの)は火傷を発症する可能性があるため、検査前に落としていただく場合があります。
  • 湿布薬(ニトロダーム・ニコチンパッチなど)は電流が流れる場合がありますので外していただきます。
  • カラーコンタクトは取り外していただきます。