外科病棟
ベッド数は48床あり、様々な疾患を抱えて入院してこられる患者さんを全力で支えます。また、外科病棟は手術室併設もしており、入院から手術前後、退院までを一貫して看ることが出来る珍しい病棟です。病棟看護師は手術室を兼任しているスタッフもおり、手術室に入らないスタッフにも術中の様子を伝えることで、病棟での看護に活かすことが出来ています。
外科病棟は、急性期として様々な手術を行っています。近年では腹腔鏡手術の件数も増加傾向にあり、患者さんの早期社会復帰に一役かっています。予定手術のほか、近年、高齢患者さんの全身麻酔下で行う手術件数も増え、術前からリハビリを実施しADLの低下を防ぐためにリハビリスタッフや病棟スタッフ、MSWと共にチームを組んで患者さんが安心して自宅に帰ることが出来るよう支援しています。
また、急性期の手術だけではなく保存的な外科疾患や疼痛コントロールなども行っています。主治医を含め薬剤科との連携をはかり、患者さんの苦痛が少しでも和らぐように援助し、ターミナル期では患者さんや家族の望みを出来る限り叶えられるよう看護しています。
術前術後化学療法も行っており、多職種と協働してチームで話し合いながら、患者さんの体調や生活背景に合わせた治療・ケアを行っています。
手術室
手術内容は、肺癌・消化器癌・乳癌の手術など多岐にわたり、同じく腰椎麻酔・局所麻酔での鼠径ヘルニアやＣＶポート造設、皮下腫瘤、肛門分野などこちらも多岐にわたっています。
呼吸器外科分野では、気胸をはじめ肺癌、縦隔腫瘍などの手術を行っており、消化器外科分野では、肝臓癌や膵臓癌、胃癌、大腸癌、胆嚢結石などの手術が行われており、加えて近年増加傾向にある鏡視下手術も増えています。乳腺外科分野では、センチネルリンパ節生検を加えた乳癌手術も行っており、どの分野も屈指の先生が揃っております。
手術室は、外科病棟と併設されており、経験豊富な医師と共に術前・術中・術後に関わることが出来、病態の把握や術中に感じた疑問などをその都度質問出来るメリットがあります。また、手術室入室時不安を抱えた患者さんに寄り添い、術後覚醒した後も変わらず寄り添いケア出来ることはとても魅力的です。
一般混合病棟
診療科を問わず、急性期治療後症状が安定した患者さん、緩和ケア、検査入院、整形外科術後、化学療法など様々な患者さんを受け入れています。
患者さんが安心して治療が受けられるよう、信頼関係を築き、個々に応じたケアの提供を目指し日々考え行動しています。
日常生活指導やターミナルケア、精神的苦痛の緩和など全人的な視点からアプローチを行い、ご家族への精神的、社会的支援も含め、患者さん１人1人に寄り添った看護の実践、知識、技術の研鑽に努めています。
多職種とも連携し、カンファレンスを充実させ、患者さんの個別性に合わせた看護を提供できるよう、QOL向上に向け関わっています。
患者の社会復帰や安心して退院後の生活に戻っていただけるように日々対応しています。
内科病棟
内科病棟は、主に肺炎・心不全・糖尿病・脳虚血疾患・認知症などの急性期から慢性期まで幅広い患者さんが入院しています。夜間無呼吸症候群検査(PSG)、肺癌や呼吸不全の治療に力を入れています。感染予防排気ユニットが整備されており、COVID-19感染症、結核疑い患者の受け入れも行っています。
近年超高齢化社会に伴い認知症の患者さんも多く入院され、「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの柱を基にユマニチュードを取り入れています。また週1回病棟にて多職種（医師・看護師・薬剤師・リハビリ・栄養士・MSW）カンファレンスを行い患者さんの治療方針や調整が必要なセルフケア等の情報を共有し問題解決に向けたチーム医療を推進しています。医師や多職種と連携がスムーズにとれ相談しやすい環境であり、和やかな笑顔のある病棟づくりを目指しています。挨拶や笑顔を忘れずスタッフ一人ひとりがお互いを尊重し自律して働ける職場です。
療養病棟
急性期医療を終え病状が安定したものの何らかの医療処置と継続的な入院加療を必要とする慢性期の患者さんが入院されています。
主な疾患は脳血管障害による後遺症、心肺蘇生後脳症、誤嚥性肺炎等です。
口腔ケア、入浴介助、オムツ交換等の日常生活援助や中心静脈栄養、経管栄養、吸引、創処置などの患者さんに合わせた日常生活援助が主となる病棟です。
また、終末期の患者さんもおられ患者さんや家族の想いに最後まで寄り添いながら最期を迎えられるよう取り組んでいます。
当病棟は経験年数が長いスタッフが多いため、援助に幅広い意見や感性を生かし、安全で信頼される看護の提供ができる職場づくりに取り組んでいます。
退院調整については一人でも多くの患者さんが住み慣れた地域でその人らしく生活が送れるように、チーム医療により、地域との連携を図りながら調整を行っています。
外来
当院は１日３２０人程度の患者さんが来院されます。診療科は一般外科・一般内科のほか、整形外科・小児科・皮膚科・血管、足病・泌尿器科・脳神経外科・形成外科・乳腺、甲状腺外科、神経内科、睡眠時無呼吸、糖尿病、内分泌・生活習慣病・認知症外来など多くの診療科を設けております。２０代から７０代までのスタッフが勤務しており、皆で協力しながら、日々の業務に取り組んでいます。
外来では来院された患者さんが安心して診療を受けられるようわかりやすい丁寧な説明を心がけています。また、患者さんの状態を観察・確認しながら援助を行い、安全に検査が受けられ、診断・治療へつながるよう、多岐部門と協力・調整を図っています。短い関わりの中から帰宅後の患者さんの生活を共有し、在宅支援の必要性を早期に把握し、地域への発信・地域への支援につながるよう努めています。
内視鏡室においては、内視鏡下での手術を行っています。
また、２０２１年度より、より多くの患者さんが不安なく快適に治療を受けられるよう外来化学療法室を新しく開設しました。
「地域のかかりつけ医」として、外来に来院出来ない患者さんにつきましては、医師・看護師による訪問診療も行っています。（申し込みなどが必要となります）
