MSWとは
医療ソーシャルワーカーはMSW(Medical Social Worker)と略され、病院など主に医療施設で働いている相談員の事を指します。
社会福祉・医療福祉・介護福祉など専門的視点で、患者や家族の方々の相談に乗る事で、経済的・心理的・社会的な悩み等の問題解決のお手伝いをする仕事をしています。主に後方支援といわれる領域を担当しています。
相談員への相談方法としては、
- 外来通院中の患者さん(ご家族)につきましては、外来受付や受診の際に医師や看護師に相談したい旨をお伝えください。
- 入院中の患者さん(ご家族)につきましては、先ず、担当医師・病棟看護師・事務にご連絡ください。
相談時間
平日(月曜日~金曜日)・土曜日:午前8時30分から午後16時30分までとなります。(緊急の場合を除く)
日曜・祝祭日・年末年始の相談は原則行っておりませんのでご了承ください。
- 相談内容、個人情報は厳守致します。
- 医療ソーシャルワーカーへの相談は無料です。
相談員の主な業務などについて(後方支援業務)
MSWの業務内容
1.退院援助
退院・退所することで生じる心理的・社会的問題の予防や早期の対応を行います。
退院後に介護が必要な場合にはケアマネージャー等との連携も必要です。
患者の生活や傷病・障害から起こりうる問題を予測して退院・退所後の選択肢を説明、また相談に応じながら、次のような支援を行います。
- 介護保険制度の説明、利用の支援
- 退院・退所後に利用可能な地域の社会資源の選定を支援
- 転院、在宅医療などに伴う患者、家族の不安や問題の解決するための支援
- 退院後の住居問題を解決するための支援
2.受診・受療援助
入院、入院外にかかわらず、患者やそのご家族に対して、次のような受診、受療に関する支援を行います。
- 状況に応じた医療の受け方の提案、病院・診療所に関する情報提供
- 患者とそのご家族が抱える診断や治療内容に関する不安への理解と支援
- 心理的・社会的原因で症状の出る患者の問題を解決するための支援、医師への情報共有
- その他、診療の参考となる情報を医師、看護師と共有
3.経済的問題の解決、調整援助
患者が医療費、生活費に困っている場合に、社会福祉や社会保険などの機関と連携をとりながら、活用できる制度を紹介、支援
4.療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
患者やそのご家族が抱える療養中の悩みを把握し、心理的・社会的問題の早期発見・解決に努めます。
社会福祉の専門知識・技術を用いて問題を予測し、多様な社会資源を活用しながら次のような支援をしていきます。
- 受診や入院、在宅医療に伴う不安などの問題を解決するための支援
- 高齢者の在宅療養環境を整備するための支援
当院で対応している主な内容
経済的な相談
- 生活保護の相談
- 健康保険や年金、失業保険、傷病手当などの社会保障制度の相談
- 後見人制度の相談
介護・在宅医療の相談
- 介護保険制度や福祉サービスの紹介
- 往診や訪問看護の紹介・調整
退院後の療養先の相談
- 高齢者施設
- 療養型病院への入院
障害・疾病に関する相談
- 指定難病の助成制度の紹介
- 障害手帳や障害年金の相談
介護支援専門員の方へ
当院では、患者さんの退院にあたり、介護支援専門員の皆さんとの連携を図るために下記の支援を行っております。
介護支援専門員の方より、入院前の患者さんの生活状況、ADL、介護サービスの利用状況を情報提供頂き、退院支援に活用させて頂いております。担当している患者さんが入院した際には、速やかに千葉県地域生活連携シート(入院時)【A表】をご持参かFAXにて提供をお願いいたします。
退院調整が必要となる患者さんに対しては、介護支援専門員の方、ご家族さまを交え、退院前カンファレンスを行い院内スタッフより、情報提供等をさせて頂きます。その際、「介護支援連携指導」を算定させて頂きます。
千葉県地域生活連携シートを持参される場合は、相談員にお声掛けください。
千葉県地域生活連携シートをFAXする場合は、連携室直通FAXへ情報提供をお願いします。
鎗田病院 代表電話 0436-21-1655
地域連携室直通FAX 0436-24-1733
介護保険・主治医意見書について
介護保険の申請に伴う、主治医意見書の作成は、現在当院へ定期受診(毎月の受診や、予約での受診)されている患者さんは、作成致します。
診察時に、在宅での様子など患者さんの細かな情報を医師へ説明する事が大切ですが、診療の効率化の為、当院では予診票の作成をお願いしております。
介護保険を新規申請、変更申請、更新申請をする方は、受付窓口へ介護保険の申請をすることを申し出てください。予診票をお渡しいたします。